日時:令和元年度8月25日 14:00~16:30
場所:アイアイ鯖江 1F 多目的ホホール
子育て委員会の主催により、子育て講演会が開催されました。
Ⅰ部 14:00~15:00
演題:[思春期を迎えるこどもの心の健康問題とその対応について]
講師:こころとからだクリニック 副院長 片山智子先生
約50人の市内保護者の方々が集まる中、思春期の特性、彼らを支えるためには何が必要かなどを、片山先生の柔らかなお声で分かりやすく丁寧に助言していただきました。
思春期のこどもは前頭葉が未成熟なためキレやすく展望的記憶が小学4年生と同程度であること、そのため繰り返しアドバイスすることが重要なこと、煙草、飲酒、デジタル機器等の悪影響、こころの病気、ストレス、そして認めて褒めてあげることの大切さなどなど、頭では分かってはいるものの日々の忙しさでつい見逃してしまいがちなポイントを解説してくださいました。
皆さん、真剣に聴き入っておられました。
Ⅱ部 15:15~16:30
演題:[十二単(じゅうにひとえ)から学ぶ”和の心”]
~日本伝統の文化から美しく装うための心を磨きましょう~
講師:美装心きもの学院 学院長 品川美知子先生
前衣紋者(まええもんじゃ) 仲保優美子さま
後衣紋者(うしろえもんじゃ) 齋藤真弓さま
御方様(おかたさま) 岸友紀さま
今回は二部仕立てとなっており、15分の休憩を挟み「十二単の着付けを通して和の文化、和の心を学ぶこと」ができました。
十二単は平安時代に完成した女房装束の儀服です。宮中の儀式など公家女房の晴れ装いとして用いられました。現在では女性皇族方の宮中儀式の際に用いられています。
前衣紋者と後衣紋者により御方様に十二単が装着されていきます。
幾重にも重なる着物はたった二本の帯紐で装着されていくそうです。
静かに厳かに、そして雅な世界に皆さん息を飲んで見入られていました。
御方様の完成されたお姿です。
着物だけでも15kg、おすべらかしも含むと18kgもあるそうです。
そしてこの状態からまるでセミの抜け殻のように脱皮のごとく、するりと抜け出ることができるのです。
この状態を空蝉(うつせみ)といいます。
男性の方からも質問が出ていました。
片山先生、品川先生、御方様役、衣紋者の方々、貴重なお話をありがとうございました。
出口委員長、斎藤会長、委員会&理事の皆様、お疲れさまでした。